稽古場レポートその5「『つんざき行路、されるがまま』公演終了致しました!」

遅くなりましたが、『つんざき行路、されるがまま』全日程終了致しました!
ご来場頂いたお客様、誠にありがとうございました!

この度、演出助手で参加させていただきました、山本タカです。
10月に顔合わせをし、はや1ヶ月半。木野さんの嵐の様な演出を隣で目撃していた身と致しましては、公演が終わり、木野さんの元気なお姿を拝見できないのを少し寂しく思います。

「前回の『くじけまみれ』とは違う趣向の作品をやりたい」と高田聖子さん、木野花さん、福原充則さんと話し始めたところからはじまった今作。稽古場では試行錯誤の繰り返しでした。
途中、稽古場からは「大変だね」という言葉も出ましたが、「大変じゃない作品なんてないのよ」という木野さんの言葉に励まされ、むち打たれながらキャスト・スタッフ一丸となって木野演出と福原脚本に食らいついて参りました。
スズナリに入り、ゲネプロ・初日、そして計15のステージ。
その合間にも木野さんは絶え間なくダメ出しを続けておりました。
その日、俳優がどういう感情の動線を辿ったか、俳優自身に詳しく聞きながらより複雑で繊細な要求を課します。
俳優もそれを真摯に受け止めながら「絶対に慣れちゃだめ」「言い方になってはいけない」という木野さんの言葉を胸に、1ステージ1ステージ、その場で生まれる感情を大切に演じておりました。
日を追うごとに深くなっていく、つんざき行路。ダメ出しがより洗練された舞台へと変わって行く。
稽古を行うこと、ダメだしを行うこと自体に木野さんの演出は意味があるのだと、劇場に入ってからひしひしと感じました。

本番をご覧になった皆様、いかがでしたでしょうか?
木野さんは、この作品を「究極の愛のかたち」と仰っておりましたが、その意味おわかりいただけましたでしょうか?
私自身「なるほど、今回はこういう話だったのかと」本番後のダメだしを聞き、認識を新たにする毎日で、今を以てしても『つんざき行路』を噛み砕き、飲み下している最中であります。
皆様にとっても、いつまでも味わい続けていただけるスルメの様な作品であったらいいなと思っております。

そしてどうやら、月影は来年で20周年を迎えるそうです!
すごいぞ月影!長いぞ月影!どうなる月影!次も期待してるぞ月影!!

そんな思いがこの文章を読んでいる皆様と同じである様にと祈りつつ、私の挨拶も締めさせていただきます!
ハイドー!

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【つんざき動画インタビュー!】

公演情報はこちらから:◎公演情報◎
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つんざき


【つんざき動画インタビュー!】

先日の稽古場で、高田聖子さん自らが、インタビュアーとなり、
演出の木野花さん、出演の粟根まことさん、竹井亮介さん、植田裕一さん、田村健太郎さん、演出助手の山本タカさんに迫ります!
公演を間近に控えた皆さんの動画コメントぜひお楽しみください◎



稽古場レポートその4「俳優紹介」

稽古場レポートその4『俳優紹介』

稽古も残すところあと数日!
今回の稽古場レポートは、俳優インタビュー!
稽古を重ねるにつれて見えてきた、福原脚本の奥深さ。木野花演出の壮絶さ。
稽古を重ねた今だから聞ける俳優さん達の心境を、直撃しました!


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—高田聖子さん—

—稽古も進んできましたが、今回の月影はどうですか?
前回に比べ、稽古の進みが速いですね。
今回の脚本は、セリフの中にその人のいろんな深層心理や言いたいことが見事に全部入っているんです。稽古が進むにつれ最初に脚本を読んで感じた事から、どんどん変わって行ってます。

—具体的にはどう変わっていきましたか?
最初に脚本を読んだ段階では掴めない部分が多かったんです。その人の人生や、行きたい方向、置かれている状況、そういうことがよくわからないまま読み進めちゃったんですね。でも稽古してみると、その読み損じてた部分がしっかり書いてあるので、自分がただ読み込めてなかったんだって。

—なるほど。確かに噛み応えのある脚本ですもんね。
『つんざき行路、されるがまま』っていう題名の「つんざき」ってなんだろうって考えたんですけど、劇中の旅自体が、つんざくような道なんじゃないかなって思って。日出男(粟根まことさん)をとりまくいろんな方向の「つんざき」なのかなって。

—つんざかれると、耳を塞ぎたくなりますもんね。
でも、塞がずにそこに立つっていうことの意味が今回重要だなと。だから我々は、もっとつんざかなければいけないんだって思う。でも今は稽古段階だし、ぐしゃぐしゃになってもいいんだとは思ってます(笑)

—聖子さんの思う今回の作品の見所はなんでしょうか。
とにかくお客さんが一回観ておもしろいものにしたい。一回観ただけではわからないと言われると福原さんに申し訳ない、おもしろい作品だと思いますので。

—今回の共演者の方々はいかがですか。
いいですね。私が出てほしい!と思ってお呼びしているのだから当たり前なんだけど、(笑)独特のセクシーさとおもしろさなんです。そこは自信をもって、お勧めしたいです。

—同じ劇団☆新感線のメンバーである、粟根さんはいかがですか?
粟根さんが恋愛をしているお芝居というのが珍しいんです。恋愛ものがお好きではないと聞いていたのですが、それは大変だと思うけど、観ていて新鮮ですよ(笑)

—では、稽古もラストスパートなので、ひとこと。
「もっと知りたい」と思ってもう一度観たくなる、そういう底知れぬ面白さをはらんだお芝居にしたいです。



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—粟根まことさん—

—稽古進んできましたが、どうですか?
大変ですね。大変ですよ(笑)みんな大変だと思いますけど。

—台本を初めて読んだときの印象や予想と、今の作品は違いますか?
ずいぶん違います。この脚本でいろんな解釈ができるんだなと思ってます。また、そういう多様な解釈を許す、というか、できる福原脚本はすごいなと。そしてそれに食らいつく、木野花さんの演出がすごい。

—木野さんの演出はどうですか?
噂通りですね。優しいし、厳しい。まぁ、僕に対してはほぼ厳しいですけど(笑)肉体的にも、精神的にも削り取られながら稽古をしています。昨日は稽古を夢に見ました(笑)

—削られていますね(笑)では、今回の粟根さんの役の見所は?
周囲の人間にどんどん動かされていく役なので、僕というより、周りを見ていただければと思います。どれだけ「されるがまま」になるかが、今回の目標なのかなと思います。

—今回のお芝居の見所は?
全部なんですけどね。個人的には、竹井さんが魅力的ですね、とても。いろいろやれるし、すぐ対応できるし、演出の要望を具体化する能力が高いので、見ていてすごく楽しい。僕、結構出番が多いので、見ている時間が少なくて見所がよくわからない(笑)

—本番に向けての意気込みをお願いします!
体調管理をしっかりします(笑)全力でできる様な状態に、体も心も持っていけたらと思います。とくかく全ステージ全力でできることが目標です。

—最後に、これを見てるお客様に一言!
スズナリらしいお芝居になっていると思います。色々な意味を含めて。それを楽しんでいただければと思います。



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—竹井亮介さん—

—稽古が進んできましたが、いかがですか?
本読みから落ち着いた感じでスタートしましたけど、稽古の中盤を越えるぐらいになってきて、皆のテンションも上がって、僕も上がって、だんだん過酷になってきましたね、体力的に。朝起きたら体が「あれ?なんだこの痛みは。」みたいなことがあります(笑)

—始める前の印象と違ったことはありますか?
木野さんの印象ですね。一緒にお仕事させていただくのが今回初めてなんですけど、怖いのかなって思っていたんですが、違いました。ホッともしましたし。いい意味ですごく驚きました。

—その木野さんの演出については?
やりやすいですね。俳優の立場に立って考えてくださるので。こういうのはどうだろう?という形で提案してくださって、ありがたいです。

—今回の役で難しいところはありますか?
登場する度に、役の人物がいろいろ変化するんです。それが普通だし、それをやるのが俳優の仕事なんですけど、やっぱり大変だなと今回は特に思いますね。色々宿題はあるんですけど、これから一つでも多く解決して本番を迎えられたらと思います。

—共演者についてはいかがですか。
がっつりした絡みはないんですけど、田村君が、独特な感じがあって面白いですね。いわゆるセオリーっていうものがあるならば、セオリーと違うものをどんどん発信できるのがすごいなと思う。全然年下なんだけど、意外と尊敬しています(笑)

—今回の作品の見所は?
粟根さんですね。木野さんの演出も、だんだん繊細に繊細になってきてるじゃないですか。そういうのを見てると、大変なものを背負ったなこの人は、と思います。

—最後に一言!
僕もともと汗っかきなんですけど、今まで以上に汗をかいてるかもしれませんね。11月のスズナリの芝居ですけど。終わりの方の何ステージかは臭うぐらいかもしれません(笑)汗だくでやるんで、ぜひ、観に来て下さい!



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—植田裕一さん—

—どうですか、稽古が進んでみて。
順調なのかなと思ってます。大きなトラブルもないし。

—前回と比べて変わっていると思うところはどこですか?
木野さんは変わらないなと思います。元気だし、テンションも変わらないし。僕に関しては、前回よりも木野さんに突っ込まれてるかなと思っています(笑)。前回は初めてだったし、「木野さんはかなり厳しい」という噂を聞いて構えていたから。記憶は薄れていますけど。とにかく必死だったから(笑)

—福原さんの脚本に関してはどうですか?
前回の『くじけまみれ』がいい作品だったとひとりで勝手に思っているので(笑)、僕だったら「また同じものをやりたい」みたいに考えてしまう。だけどそれが脚本の打ち合わせ段階で「今回は、前回とは違う感じに」って話し合ったって聞いてます。福原君もそうだけど、月影番外地の方々、木野さん、聖子さんは大人だなぁっていう風に思いました。

—本番に向けて「こうしていこう!」のような狙いはありますか?
いい作品になるのはもう見えているので(笑)、それにちょっとでも貢献したいということしかないです。自分が全体を作るうちの10パーぐらいになっているんだとしたら、その割合を少しでも上げたいって思う。やりがいのある役はいただいているので、それを全力でやって、全力でふざけて、全力で喜んでもらうっていうだけですね。

—この芝居の見所はどこだと思いますか?
この前の稽古で、大きく作り直そうって変えたじゃないですか。その変わったところを観ていただけたら(笑)。どういう変遷を経て作品ができたのかを想像してもらいながら、面白くなった本番を観てください。共演者の方々も変更後に稽古を重ねるにつれ、血が沸いてきたように見えるので。

—共演者の方々はどうですか?
やりやすいですね(笑)。月影の稽古場にはちょっと早めに行きたくなる。すべてに、ノーストレスですね。いやぁ、会社で働くことに置き換えて考えたら、行きたくなる会社ってなかなかないと思うから、それはありがたいと思いますよ。居やすいですね。

—じゃあ、心置きなく最後まで駆け抜けられますね。
そうですね。いいものにします。



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—田村健太郎さん—

—稽古が進んでの感想をどうぞ。
ものすごい進むなぁと思って、なんとか食らいついていこうとやっていったら、もう稽古も終盤ですね。あれよあれよという間に日が経ってしまいました。一日の稽が古終わったら、明日の稽古のことを考えるのでいっぱいいっぱいだったのですが、もう本番も近いので本番のことも考えています。一日が濃いんですよ。

—木野さんの演出を受けてみてどうですか?
熱量があるし、先頭で旗を持って振ってくださっているので、なんとかその旗を見失わないようにと思っています。稽古終わって、家に帰ったら満腹です。気づいたら色々なものを体に入れてるっていう感覚。今は追われてる感じだけど、本番開けたら楽しいと思えるように頑張ります。

—福原作品に初挑戦してみてどうですか。
ストレートに言セリフもあるんですけど、セリフを決めつけるともったない。もちろん最終的に判断はしてゆくんですけど、最後まで考え抜いて言いたいです。いろいろな見方ができる脚本じゃないかと思っているので。

—共演者の方々についてはいかがですか。
圧倒的に粟根さんとのシーンが多いんですよね。粟根さんは何か一つやるだけでも、人柄がにじみ出てくるので、一緒にやらせていただいて毎日発見があります。

—今回の芝居の見所はどこですか。
粟根さんのどんどん追い込まれて行く様と、それでも立ち上がろうとするひたむきさ。

—ありがとうございます。では、最後に。
劇場に来たお客さんを、違う世界に連れていけたらいいなと思います。あと、怪我をしないように。それに季節の変わり目だから、体調管理をしっかりします。そうやって本番にのぞみたいです。
プロフィール

月影 番外地

Author:月影 番外地
月影番外地 公式ブログ
2016年12月、その5『どどめ雪』公演決定!
日々の稽古の様子や最新情報など、こちらで発信していきます!

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